精油プロフィール

『イランイラン』

タガログ語で、「花の中の花」という意味を持つイランイランはセクシーな気分を高める効果も。

インドネシアでは結婚式を終えたカップルのベッドに、この花をちりばめる習慣があります。

<香り> エキゾチックで南国を思わせる香り。官能的、温かい感じ、甘くて濃厚。

<心>  不安や緊張をほぐし、元気を出す。開放感、安心感、官能的な高揚感を与える。

<体>  高血圧、性的障害などを解消。緊張感からくる過呼吸と過度に早い心拍を低下させる。

<肌>  皮脂の分泌を調整。ニキビケア、頭皮・持初のケアにも有効。

『オレンジスイート』

食用でおなじみのバレンシアオレンジやネーブルオレンジ、ブラッドオレンジなどから抽出されます。みずみずしい果実そのままではじけるように広がる甘酸っぱい香りが、多くの人に好まれています。

オレンジ・ビターと比べて、光毒性はわずか。

<香り>   オレンジの皮をむいた時の追うな、フレッシュでスイートな香り。

<心>    緊張感や不安感をやわらげ、気分を明るくリラックスされる。作用が穏やかなので子供に使用しても比較的安心。

<体>    食欲不振や消化不良、便秘の改善など、消化器系全般に作用する。

<肌>    発汗作用により血行促進、疲れた肌を生き生きと活性化させる。

 

『カモミールジャーマン』

 ハーブティーとして最も親しまれているカモミールジャーマン。
精油は濃紺色をしていて、成分のカマズレンには抗アレルギー抗ヒスタミン抗炎症作用がある。

<香り>  可憐で濃厚な香り。ややスパイシーでもある。

<心>   安らぎを与え、心地よい眠りに誘う。忍耐強くなりたい時にも効果的。

<体>   関節の痛みを和らげる。更年期障害の症状を改善。弱った胃を癒す。消化不良による下痢にも効果。月経痛の緩和、月経周期の調整。

<肌>   皮膚の炎症を改善、切り傷の治癒を促進、虫刺され。ニキビ、かゆみ止め、弾力のある肌へ導く。

  

『カモミールローマン』

カモミール・ローマンは作用が穏やかなので、子供にも安心して使える。子供の寝つきが悪い時、癇癪を起している時などに有効。

<香り>  青リンゴのような甘酸っぱさの混じったみずみずしい草のような、甘さの中に力強さを感じる香り。

<心>   心を穏やかに。心のバランスが取れるように導く。不安や緊張、恐怖などの感情を和らげる。ストレスによる摂食障害、頭痛、腹痛に。 

<体>   鎮痛効果抗アレルギー作用あり。下痢やおう吐などの胃腸の不調改善月経不順更年期障害の改善にも有効。

<肌>   肌荒れ、乾燥肌、ニキビ肌を改善。じんましんやアトピー性皮膚炎などの緩和。シミそばかすに。

『キャロットシード』

ニンジンは古くから医薬的な効果を持つとされてきた。その原種となるワイルドキャロットの種から採れるのが個の精油。アンチエイジングに優れている。

<香り>  土や草のような香り。香ばしい中にもほのかにニンジンの甘さを感じる。

<心>   強壮作用があるので、疲れ切った心を癒す。物事を柔軟に考えられるように導く。

<体>   肝臓や腎臓などに働きかけて、老廃物の排出を促す。貧血症の改善にも。ホルモンの働きを活発にし、月経周期の乱れを整える。

<肌>   抗酸化作用、皮膚細胞の活性化。スキンケアにおすすめ。血色、ハリ、弾力、肌を柔らかく、タコ・ウオノメにも。

 

 

 『クラリセージ』

中世ヨーロッパでは、種から採れる粘液を目の清浄に使っていた女性ホルモンに似た働きをする成分が含まれている。

<香り>  スッキリした香りにナッツのような甘みを含む深みのある香り。

<心>   気持ちを高揚させ、幸福感や陶酔感をもたらす。睡眠導入にもおすすめ。

<体>   高血圧、肩こり、筋肉痛、頭痛の緩和。ホルモンバランスを整え、更年期障害、PMS、月経不順などの症状を和らげる。

<肌>   過剰な皮脂やふけを抑え、育毛促進にも効果。

 

 

『グレープフルーツ』

グレープフルーツ

実の成り方がブドウと似ていることからこの名が付いたグレープフルーツ。ビタミンCが豊富で酸っぱい果実は食用のほか化粧品や香水にも用いられる。

 

<香り>  ほのかな苦味と甘みを含む、みずみずしく爽快感あふれる香り。

<心>   精神を鋭敏にし、積極性を与える。明るく前向きな気持ちに。

<体>二日酔い・消化不良の解消、むくみ・セルライトの解消、ダイエットサポート、偏頭痛の緩和に有効。

<肌>   肌のハリ、血行促進。ニキビ予防。優れた消臭・抗菌効果による夏場やスポーツ後の体臭に。

『サイプレス』

サイプレス

ギリシャやローマなどでも、古くから神聖な木として墓地や寺院などに植えられてきた。腐敗しにくい事から建材としても使用され、十字架などを作るのにもつかわれてきた。古代ギリシャでは、呼吸器系の症状を緩和するのに用いられていた。

 

<香り>  すっきり落ち着いた香りで、ほんのりスパイシー。ヒノキに近い。

<心>   イライラ感や怒りを鎮め、精神を集中させる。

<体>   沈咳作用があり、喘息などの酷い咳に有効。むくみやセルライトの予防にも効果が期待。ホルモンバランスを整え、更年期障害やPMS、月経不順などに。

<肌>   発汗による匂いに対し、優れた効果。皮膚のたるみ、毛穴、ニキビ、脂性肌のケアに。赤ら顔にも。

『サンダルウッド』

サンダルウッド

古代から瞑想や宗教儀式に用いられてきた。アーユルヴェーダ医学でも万能薬として扱われてきた。日本では「白檀」の名で親しまれ、お香の原料として使用されている。香りを長くとどめるための保留剤として使われる。

 

<香り>  深みのある、甘く落ち着きを感じさせるオリエンタルな香り。

<心>   深いリラックスを導く。睡眠の導入におすすめ。催淫作用があるので、インポテンツや冷感症といった性的障害の改善にも期待できる。

<体>   優れた殺菌・消毒作用抗炎症作用あり。膀胱炎、のどの痛みに。冷え性、むくみにも有効。

<肌>   乾燥肌にも脂性肌にも効果。抗炎症作用がありニキビ・肌荒れの改善に。肌を柔らかくし、引き締めるエモリエント作用あり。

『ジャスミンAbs.』

ジャスミン

昔から多くの人々を魅了してきたジャスミンの香り。インドやアラブ地域で媚薬として使われてきた香りで、クレオパトラはこほ香りを利用して敵対する将軍を魅了し、敵国を手中におさめたとも伝えられている。ジャス員の精油は大量の花からごく僅かしか採れない為、非常に高価

 

<香り>  魅惑的な花の香り。深みと温かみがあり、甘くて濃厚。

<心>   感情の混乱からくる不安を和らげ、深い悲しみにある時の助けとなる。出産後のマタニティブルーに。性的障害にも有効。

<体>   生理痛やPMSを和らげる。分娩の助けにもなる。母乳の出を良くする。

<肌>   肌の弾力を苅宿、強壮する効果。特に乾燥肌や敏感肌のお手入れに効果を発揮。

『ジュニパーベリー』

ジュニパーベリー

ジュニパーベリーは古くから薬草として使われており、ギリシャやローマ、アラブの国々などでは消毒薬として用いられてきた。フランスでは病院内の空気を浄化するために焚いていた。酒のジンの香りづけとしても有名。

 

<香り>  苦味と甘みが混ざったスモーキーな香り。森林の中にいるような爽やかさで、ヒノキに似ている。

<心>   精神が目覚め、頭脳明晰作用があり、集中力を高める。

<体>   発汗や利尿作用があり、むくみや肩こり、筋肉痛の予防・解消に効果。膀胱炎の緩和。月経不順の改善に。お酒を飲み過ぎた時にも。

<肌>   脂性肌やニキビ肌をケア。デオドラント作用も優れているので、スポーツ後のアフターケアにも。

『ジンジャー』

ショウガ大

薬味や香辛料として料理に使われるショウガ。非常に古くから、スパイスとしても薬草としても、貴重なものとして扱われてきた。

 

<香り>  ピリッとした刺激のある独特の香りで、温かみがある。

<心>   無気力な心を前向きにして、集中力や記憶力を向上。

<体>   冷え性、関節痛・リウマチの症状緩和。食欲不振、消化不良、二日酔いに。風邪の初期症状にも。

<肌>   しもやけの予防や解消に。

 

『ゼラニウム』

ゼラニウム2

ゼラニウムには悪霊を退ける力があると信じられていたため、ヨーロッパでは古くから家の周りにゼラニウムを植える習慣があった。 虫よけ効果もあり、今でも窓辺に赤いゼラニウムを飾る習慣が残っている。 ローズと共通した成分を含み、似た香りと効果を発揮する。 香水の香料として広く利用される。

<香り>  バラのような甘さを含んだ香りで、ミントのような清涼感がある。

<心>   不安や憂鬱感を和らげ、気分を明るく高揚させる。月経前のイライラ解消にも。

<体>   内分泌系(ホルモン分泌)調整作用に優れ、月経不順PMS、月経痛、月経不順、更年期障害に効果的。 むくみの改善にも。

<肌>   皮脂バランスの調整作用があり、あらゆる肌のお手入れに効果。顔入りも良くし、アンチエイジング効果も。   

 

『タンジェリン』

モロッコからアメリカに伝わったため、タンジール(Tangier)人(=モロッコ人)の名をとって、タンジェリンと言われるようになったと言われている。マンダリンとタンジェリンは、植物学的には、きわめて近縁の仲間。

<香り> マンダリンとよく似ていて、マンダリンと比べると、若干甘く穏やか。

<心>  元気を与え、明るくしてくれる作用。ネガティブな気持ちをを楽観的に。安眠効果

<体>  消化器系の不調に。ひても穏やかな作用で、子供や妊婦にも使用できる。

 

<肌>  皮膚の強壮作用。妊娠線予防に。

『ティートリー』

ティートリー

ティートリーは非常に生命力の強い気で、オーストラリアの先住民であるアボリジニは、古くから感染症や傷を治す万能薬として利用していた。 ティートリーと言う名前だが「お茶の木」と言う意味ではなく、探検家キャプテンクックがその名を始めて使ったといわれる。

<香り>  シャープで清涼感のあるフレッシュな香り。ユーカリに類似。

<心>   気分をリフレッシュさせ、活力が出る。集中力や記憶力を高めたい時に。

<体>   歌免疫力を高める作用があり、風邪やインフルエンザなどの感染症の予防に有効。呼吸器トラブルの解消や、花粉症の症状の緩和にも。

<肌>   非常に優れた殺菌・殺真菌作用を持っているので、ニキビや傷、水虫などの症状を緩和。抗炎症作用もあり、蚊や蜂、ノミなどの虫に刺された時に付けると治りが早くなる。日焼けなどの炎症にも。

 

『トンカビーンズ』

トンカビーンズはトンカという木の種子を乾燥させたものから抽出される。

成分のほとんどがクマリンで、これはタバコの香りづけとして使用されてきたが、今では使われなくなった。

クマリンは抗凝血剤としても使われる成分。

<香り> バニラに少し香ばしさを加えた、カラメルソースを思わせる甘い香り。暖かみも感じられ、桜の葉の香りにも似ている。

<心>  抑うつ状態を緩和する働きがあるので、疑いや恐れ、偏見を取り除き、楽観的に物事を考える手助けをしてくれる。抑圧されて憂鬱が手放せない人をサポートする。

気分の高揚、リラックス効果

<体>  殺菌作用去痰作用ホルモン様作用があり、PMSの緩和にも効果。傷やリウマチ、打撲にも有効。殺虫作用にも優れている。

(クマリン・・・咳や喘息、解熱、二日酔い予防)

<肌>  保湿効果

『ネロリ』

プチグレン

ネロリはビター・オレンジの花から採れる精油。イタリアのネロラ公妃の皮手袋に付けていたことからこの名が付いたと言われる。 この精油と共に得られる芳香蒸留水をオレンジフラワーウォーターと呼ぶ。

 

<香り>  オレンジの甘さにやや苦みを含む、優雅で繊細な花の香り。

<心>   心を鎮め、リラックスさせ、精神的ショックを和らげる。

<体>   ストレスからくる胃痛や下痢、便秘に効果的。

<肌>   しみやそばかす、ニキビ跡などの色素沈着を予防・改善。しみやたるみを予防し、肌のアンチエイジングに有効。妊娠線予防、乾燥肌、敏感肌にも。

 

『パチュリ』

パチュリ

パチュリはアジアで古くから薬草として利用され、マレーシアでは虫さされの解毒剤として、インドでは衣類の防虫剤として使用されてきた。 時間と共に成熟して質が向上する、数少ない精油の一つ。 香りを長くとどめるための保留剤として使われる。

<香り>  スパイシーで甘さのある土のような香り。墨汁を思わせるスモーキーな落ち着いた香り。

<心>   緊張や不安を和らげ、気持ちを穏やかにし、ゆったりとした安心感を与える。

<体>   利尿作用を促す。セルライト・むくみ解消。イライラによる過食を抑制する。

<肌>   あかぎれ、湿疹のケアに。肌の引き締め効果、傷を早くきれいに治す作用あり。

『パルマローザ』

パルマローザ2

インド原産のイネ科の植物。

香りがローズに似ている為、香水や化粧品、石けんの香料としても利用されている。

インドの伝統医学では古くから感染症などの治療薬として利用されてきた。

<香り>バラのような甘さと草原のような爽やかさを含んだ香り。

<心>   落ち込んだ気持ちを癒し、心をゆったりとくつろがせる鎮静作用と、気持ちを明るく前向きにして、元気な気持ちにさせる働きを併せ持っている。感情のパランスを取り、心を安定させてくれる。

<体>免疫賦活作用。疲れや病後などに効果を発揮。抗炎症作用・鎮静作用があるため、膀胱炎や尿道炎、膣炎などの泌尿器の不調や、気管支炎などの呼吸器の不調にも有効。子宮の収縮を促す。

<肌>   肌細胞を活性化。肌にハリ・潤を。皮脂バランスをととのえるので、どんな肌タイプにも。フケにも有効。殺菌・抗炎症作用があるので、ニキビや湿疹のケアにも効果。

『ヒノキ』

ヒノキ

ヒノキは油分を多く含み、燃えやすい事から「火の木」の名が付いたとも。 防虫・防腐効果に優れており、日本では古くから寺社の建材に用いられてきた。ダニ除けに。

<香り>  清々しく懐かしいアンダートーンで落ち着いた木の香り。

<心>強壮作用鎮静作用を併せ持ち、心を落ち着かせるだけでなく、静かにゆっくりと気持ちを上向きに。

<体>冷え性むくみ、下半身のだるさを改善。

<肌>しわ・たるみ予防、毛穴の引き締め。頭皮のケアにも。

『フェンネル』

フェンネルの種子フェンネルの花

古代エジプトやギリシャでも健胃作用解毒作用のあるハーブとして重宝されていた。

日本では茴香(ういきょう)と呼ばれ、体を温めて消化器の調子を整える漢方薬として利用されてきた。

各国の料理のスパイスとして有名で、中国の代表的なミックススパイスの五香粉(うーしゃんふぇん)の原料としても利用されている。

ヨーロッパでは魚料理にスパイスとして使われたり、ハーブティーとしても一般的。

<香り>  ほのかにフローラルな甘さを持った、ややスパイシーな八角に似た香り。 <心>  緊張ストレスを緩和し、怒りなどの感情を鎮める。逆境にあるとき、それに立ち向かう勇気を与えてくれる精油。 <体>   消化を促す作用があり、の調子を整える。利尿作用や緩下作用もあり、むくみ皮下脂肪セルライトの予防・解消に役立つ。エストロゲン様作用があり、月経不順・更年期・PMSなどの症状改善にも効果。

<肌>   肌を浄化・強壮する働きがあり、しみ・しわ・たるみを予防。くすみをなくし、潤い・弾力を取り戻すのに有効。デトックス・殺菌・消毒作用により、肌を清潔に保つ効果もあるので、ニキビの予防にも。

『プチグレン』

プチグレン

プチグレンはビター・オレンジの枝や葉から採れる精油。 ネロリと似た香り、似た効能をしていて、ネロリ同様光毒性がない。

<香り>  柑橘系の爽やかさとフローラルな甘さを含む、木の香り。 <心>   心のバランスを取り戻したい時に有効。不眠改善にも。 <体>ストレス性の不調に効果。消化不良、胃痛、下痢、便秘、動悸、不整脈、高コレステロール血症に有効。アレルギー性の咳や喘息も改善。 <肌>   脂性肌、シミ予防、ニキビ・傷を早くきれいに治す効果、頭皮ケアに。

『ブラックペッパー』

ブラックペッパー

香辛料として料理に不可欠なペッパー。未熟内をそのまま乾燥させたものがブラックペッパーで、完熟後に収穫して外皮を剥いたものがホワイトペッパー。インドや中国では4000年以上も前から泌尿器疾患や肝臓病の治療に、中世ヨーロッパでは強力な殺菌・消毒作用を活かして食料の長期保存に使われていた。

<香り>  シャープでスパイシーな香り。刺激は強いが、あたたかみがある。 <心>   気分が沈んだ時に心に温かさを与える。フラストレーションの解消。 <体>   刺激作用があり、消化機能を整えて、全身の活動力を高める。発汗による全身の浄化やスポーツ後の筋肉痛に効果的。 冷え性・肩こりの解消、肥満の予防・改善に。 肌>   しもやけや打ち身の治りを早める。

『フランキンセンス』

フランキンセンスフランキンセンスの木

フランキンセンスは古代から薫香として宗教儀式に用いられてきた。「新約聖書」のキリスト誕生の際に東方の三賢人(博士)が捧げた三つの贈り物(黄金、乳香、没薬)の一つ。 古代エジプトではミイラづくりに使用した。

<香り>  二本の香を思わせる、穏やかでスモーキーな香り。 <心>   心の浄化に役立つ。気持ちを慰め、不安や脅迫感を和らげる。パニックになった時に。 <体>   抗菌作用により、気管支炎や咳を鎮めるなど、呼吸器のケアに効果。喘息、気管支炎の改善に、鼻かぜの症状の緩和に。免疫力を高める効果あり。 <肌>   収斂作用や皮膚細胞の再生を促す作用があり、しわやたるみを完全するなど、老化肌のケアに良い。あかぎれの改善にも。

『ベチバー』

ベチバー 2

ベチバーは香水の保留剤として良く用いられる。 年月とともに質がよくなる、数少ない精油のひとつ。 防虫効果あり。

<香り>  スモーキーでこくのあるの香り。かすかに甘みを含み、重厚。 <心>   グラウディング作用と、鎮静作用があり、深くリラックスさせる効果あり。 ストレス性のめまいや不眠の解消にも有効。 <体>   免疫機能を強化。血液循環を活発にし、疲労回復、筋肉痛に役立つ。痛みやリウマチの症状改善。 <肌>   ニキビやかゆみ、肌あれなどの症状を緩和する効果あり。

『ペパーミント』

ペパーミント

ガムやキャンディなどの香りづけに使われているペパーミント。スペアミントとウォーターミントの交配種である。 皮膚刺激を起こすことがあるので、使用料には注意を。

<香り>  清涼感あふれるハッカの香り。スペアミントより爽快感がある。 <心>   頭をスッキリさせ集中力を高める。気分をリフレッシュさせ、精神疲労などにも有効。 <体>   吐き気、乗り物酔い、時差ボケ、頭痛、花粉症、鼻づまりに効果的。胃腸系の不調にもよい。 <肌>   殺菌作用、炎症を抑える効果があり、ニキビのケアによい。日焼け後のケア、虫刺され後のケアにも。頭皮の脂っぽさ解消にも。

『ベルガモット』

ベルガモット

ベルガモットは紅茶のアールグレイの香りづけに使われている。 コロンブスがカナリア諸島で発見。 イタリアでは熱さましなどに用いられてきた。 「ケルンの水」の主要原料だったと言われ、今でもオーデコロンの原料としても良く使われる。

<香り>  爽やかな甘さもあり、ビターな柑橘系特有の香り。

<心>   不安感やうつ気分を和らげる。安眠を促す。

<体>   消化促進作用、駆風作用、鎮痙作用。ストレスによる食欲不振や食べ過ぎを解消。

<肌>   ニキビや吹き出物、湿疹などの肌トラブルを改善。中でもストレス性の肌トラブルに、効果抜群。頭皮ケアにも。

『ベンゾイン』 ベンゾイン

ベンゾインは非常に粘度の高い精油で、別名は安息香。 東洋では古くからお香や薬として使用されてきた。 香りを長くとどめるための保留剤として使われる。

<香り>  バニラのような甘い香り。 <心>   緊張やイライラ、孤独感や喪失感などに。特に大きな悲しみを抱えている時に。 <体>   呼吸器系の症状を緩和。蒸気吸入すれば喉のトリートメントに。のどの痛みや声がれに。血液循環を促し、身体を温める。 <肌>   あかぎれやしもやけ、ひび割れなど、乾燥により傷ついた肌の症状を緩和

『マジョラムスイート』

マジョラムスイート

ギリシアの愛の女神アフロディテから与えられた香りと伝えられる。 料理用のハーブとして肉料理や魚料理に使われている。

<香り> スパイシーで温かみのある香り。やや苦みと甘みを含む。

<心>  気持ちを鎮め、悲しみや孤独感を和らげる。自律神経失調症による、呼吸器や消化器の不調、不眠や食不振などに。

<体>冷えむくみを改善。筋肉痛やリウマチ痛、腰痛、生理痛などの痛みを和らげる効果。便秘の解消にも有効。

<肌>  小じわやくまの改善。

『マンダリンレッド』

マンダリンレッド

フランスでは「子供の精油」とも呼ばれ、子供や妊婦などにも安心して使用できる香りとして知られている。

 

<香り> 収穫された時期により早熟のグリーンと完熟のレッドに分かれる。レッドの方がややクッキリとした香り。

<心>  明るく元気になりたい時に。不安を和らげる。リフレッシュに。

<体>  ストレスから来る食欲不振など消化器系の改善に効果。

<肌>  お肌を柔軟にしたり、脂性肌やニキビなどのお肌のトラブルに効果。

 『ミルラ』

ミルラ

ミルラは殺菌・消毒作用がある為、ミイラにする遺体の防腐処理にも使われており、このことからミルラが「ミイラ」の語源であるという説もある。 「新約聖書」のキリスト誕生の際に東方の三賢人(博士)が捧げた三つの贈り物(黄金、乳香、没薬)の一つ。

<香り>  甘みと苦味のある、スモーキーでエキゾチックな香り。ムスクに似ている。

<心>   気持ちを落ち着かせ、精神を研ぎ澄ます作用。強い不安や、恐怖、悲しみを和らげるのに有効。無気力を脱し気持ちを奮い立たせたい時に。

<体>   優れた殺菌・消毒作用があり、口内炎など、口腔と歯茎のトラブルに。呼吸器系の痛みや炎症を和らげる。

<肌>   肌の老化を防ぐ効果。じくじくした傷やなかなか治らない傷に。かゆみや炎症を緩和、乾燥によるかかとのひび割れやあかぎれにも。

『メリッサ』

メリッサ

ハーブとしてはレモンバームの名でも知られるメリッサは「ミツバチ」を意味するギリシャ語。古くから万能薬として知られており、中東では強心剤として使用されていた。採油率が非常に低いため、精油はとても効果。

<香り>  清涼感のある繊細な香り。レモンに似た酸味と甘さがある。

<心>   感情の起伏のバランスをとり、心を陽気にする。ストレスからくる府民にも効果的。

<体>   呼吸器のアレルギー性トラブルを改善するので花粉症にも。生理痛を和らげ、月経不順の改善に良い。消化促進作用あり。

<肌>   アレルギー性湿疹のやり方治りを促し、かゆみを鎮める。

『ユーカリ・グロブルス』

ユーカリ・グロブルス

コアラの食料として知られるユーカリは生命力が強く、成長の早い木である。オーストラリアの先住民アボリジニは、傷をいやすのに使っていた。ユーカリは非常に種類が多い植物で、精油も数種類あるが、ユーカリ・グロブルスが最も一般的。

<香り>  シャープでクリアな香り。鼻の通りがよくなるような清涼感。

<心>   意識を明晰にし、集中力を促す。

<体>   鎮咳作用、去痰作用、抗カタル作用があり、やのどの症状を緩和する効果があり、風邪や花粉による鼻水やのどの痛みにも。感染症の回復、筋肉痛・打撲の痛みに。

<肌>   抗炎症作用や癒傷作用があり傷や傷跡の殺菌効果、火傷や、虫刺されにも有効。

『ユーカリ・ラディアータ』

ユーカリ・ラディアータ

ユーカリ・グロブルスと精油の含有成分が似ており、同じ効果を期待できるが、この精油は肌や粘膜への刺激が穏やか。子供や高齢者にも比較的安心して使える精油。

<香り> ややフルーティーな甘さを含む。ユーカリ・グロブルスと近い。

<心>  否定的な気持ちになっていたり、精神的に煮詰まってしまっている時に、凝り固まった心をほぐして、心の余裕を取り戻させてくれる。前向きな気持ちにさせてくれる。

<体>  鼻やのどのトラブルに優れた効果を発揮。花粉症たん鼻水鼻づまりに。

<肌>  フケ予防、育毛効果、脂性のニキビに。軽いやけどや発疹などの回復を早める効果も。抗炎症作用

『ラベンダー』

ラベンダー

ラベンダー精油はリラックス効果が高く、安眠効果があることで有名。作用が穏やかで用途が広く、アロマテラピーでもっともよく使われるものの一つ。

<香り>  爽やかな酸味と、クリアで軽さのあるフローラルな香り。ウッディーな香りも含む。

<心>   怒りや緊張を鎮静し、リラックスさせて安眠を促す。

<体>   頭痛、生理痛、筋肉痛など痛みを和らげ、のどの炎症や鼻水、鼻詰まりなどに効果的。風邪など感染症の予防にも有効。

<肌>   やけど、ニキビ、傷、日焼けなどに。特に軽度のやけどには優れた効果。痛みが治まり、跡が残りにくくなる。妊娠線の予防・解消にも。抗炎症作用殺菌・消毒作用癒傷作用細胞成長促進作用

レモン』

レモン

レモンは古くから抗菌作用があることで知られており、古代エジプト人は肉や魚の腐敗の防止、食中毒の解毒剤として利用していた。 頭をスッキリと冴えさせる効果があるので、勉強や仕事の際のルームフレグランスにおすすめ。部屋の空気を浄化して風邪やインフルエンザを予防する効果も期待できる。

<香り>  軽さのあるスッキリした香り。フレッシュで刺激的な酸味。

<心>   気分転換や頭をはっきりとさせる効果。集中力、記憶力を高める。

<体>   精神疲労からくる頭痛に有効。風邪、インフルエンザなど感染症の予防。咳、のどの痛みに良い。便秘の解消、おなかの張りの緩和に有効。脂っこい食事の後の胸やけに。冷え・むくみ、肥満の予防・改善。生活習慣病予防

<肌>   血色をよくする。脂性肌や脂っぽい頭皮のお手入れに。荒れた肌や唇をきれいに治すのに有効。爪の保護、イボ・ウオノメの除去にも有効。

『レモングラス』

レモングラス

レモングラスはタイ料理のトムヤムクンの材料としても知られている。インドでは古くから薬草として使われてきた植物で、熱を下げたり、感染症を治したり、腫瘍の進行を食い止めたりする効果があるとされてきた。レモンと同じ香り成分を含んでおり、フレッシュで強い香りが特徴。防虫作用消臭作用があり、部屋の空気を浄化してくれるので、ルームフレグランスにも適している。

 <香り>  フレッシュな草の香りとすっきりした甘さを含むレモンの香り。

<心>   気持ちを前向きにさせて、ストレスも解消させる。疲れてしまった心にやる気を与える。

<体>   食欲を増進させる。筋肉の炎症や痛みをとり、スポーツ後の疲労回復、神経痛、肩こりにも役立つ。

<肌>   ニキビの改善や水虫に有効。収斂作用、消臭作用あり。

『ローズアブソリュート』

ローズアブソリュート

美しいエジプトの女王クレオパトラが愛した花として知られるバラ。ローズオットー精油とは抽出方法が違うため、熱に弱い成分も消えずに含まれ、ローズオットーよりは少し安い。植物名のキャベジローズは、花の姿がキャベツを思わせるところからついたといわれる。

 <香り>  濃厚で、華やかな香り。バラ本来の香りに近い。

 <心>   情緒不安定な心を癒し、高揚感を与え、失望からも立ち直らせてくれる。不眠にも効果的。

 <体>   ホルモンバランスを整え、月経不順や月経痛、更年期障害など、女性特有の悩みを解消するのに有効。

 <肌>   肌を引き締め、皮膚炎や湿疹の改善にも役立つ。しかし、肌のケアにはローズオットーの方が向いている。

『ローズウッド』

ローズウッド

ローズウッドはクスノキ科の樹木だが、香りがバラの香りに似ているため、古くから化粧品などの原料として使用されて来た。もともと成長が遅く増殖が容易ではないうえ、乱伐により一時は絶滅の危機に瀕したが、現在はブラジル政府の保護下での植林が進んでいる。駅説に希釈すれば、妊娠中や子供にも使用可能な精油。

<香り>  バラに似た甘さを含む軽い香り。ウッディーでややスパイシーさを含む。

<心>   不安やショックで不安定になった情緒を安定させるのに有効。落ち込んだ気分をゆっくりと癒す。

<体>   月経周期を整えたり、月経痛PMS更年期障害の症状を緩和する。花粉症や二日酔いにも有効。

<肌>   肌のアンチエイジングに優れた精油。脂性肌にも乾燥肌にも使える。シミやしわ、傷跡などを目立たなくするほか、肌の弾力や潤いを取り戻す事ができる。敏感肌や子供へのしようも比較的安全。

『ローズオットー』

ダマスクローズ

 バラは、伝統的に愛の象徴とされてきた花。ブルガリア産のダマスク種のバラが特に芳香な香りを放つと言われ、ダマスクローズの花びらから、水蒸気常住法で抽出されるのがローズオットー。たくさんお花からわずかな量しかとれないので、大変高価。中世ヨーロッパの貴族たちも、若々しく美しいはあを保つために愛用していたと言われる。スキンケアやトリートメント、アロマバスにはローズアブソリュートより、こちらの方がおすすめ。

<香り> 甘みと深みのある、しっかりとしたバラの香り。

<心> 沈んだ心を明るく高揚させる。不眠症にも役立つ。

<体> 月経前の不快な症状や月経痛の改善、更年期障害など、女性特有の障害改善に効果的。花粉症、二日酔いにも。

肌> 肌のアンチエイジングに優れた精油。肌の引き締め、キメを整え、ハリを持たせ、炎症を防ぐ。

 『ローズマリー』

ローズマリー

 ローズマリーは若返りの水と言われた「ハンガリー王妃の水」の主原料。 「マリア様のバラ」のニックネームもある。

<香り> 強い樟脳のようなグリーンの香り。

<心> 精神的な過労や無気力、記憶力減退の改善に効果的。

<体> 血液の循環を良くし、発汗作用、利尿作用があるので老廃物除去に有効。頭痛、筋肉疲労の痛みを緩和。

<肌> 肌のたるみをとり、脂性肌をケア。